AKIDSが運動療育をしている理由

AKIDSが運動療育をしている理由


からだを動かすこと(身体活動)は何が良いの?

スポーツ庁が実施した、「令和元年度全国体力・運動能力、運動習慣等調査」によると、1週間あたりの運動時間が420分未満、つまり1日あたり60分未満の子どもの体力合計得点が明らかに低いことが指摘されています。このように身体活動量と体力は密接に関係しているわけですが、幼児期に体を動かすことの楽しさや面白さを感じることができれば、自己効力感や有能感が育まれ、大きくなっても運動への関心が増え、生活習慣に良い影響を及ぼすと考えられています(文部科学省調査)。


幼児期の身体活動・運動・4つの問題点

文部科学省が策定した、「幼児運動指針」によると、4つの問題点が、幼児期の子どもの身体活動や遊び運動に対して、あげられています。

発達に遅れが見られる子どもに限らず、5歳児になっても、「一段ごとに足を揃えなければ階段を降りられない」「座らなければ靴を履き替えられない」など、幼児期に身につけているはずの動きが充分に獲得できておらず、その結果、自分のからだの操作が未熟な子どもが増えているようです。からだの操作が未熟ゆえ、安全に関する能力も充分ではないことが心配されます。


幼児期の身体活動・運動、5つの効果

幼少期、特に幼児期の、心身全体を働かせた様々な活動経験は、相互に関連し合い、心身の発達が積み重ねられていきます。このため、幼少期において、遊びを中心とする身体活動を十分に行うことは、多様な動きを身につける(神経系)だけでなく、心肺機能や骨形成にも寄与するなど、生涯にわたって健康を維持したり、何事にも積極的に取り組む意欲(心理的)を育んだりするなど、豊かな人生を送るための基盤づくり(生活習慣)となるため、以下のような効果が期待できます。


発達障害の子どもが自立力をつけるために

発達に遅れが見られる子どもの中には、生活の場面で不器用が目立ったり、協調運動が苦手だったりして、からだを動かすのが嫌いになったり、動かす機会が少ないというケースが見られます。その結果、からだ(神経・筋肉や骨格)や体力・運動能力を獲得するための至適な時期に、必要とされる運動刺激を得る機会に恵まれず、自分のからだを上手にコントロールできないまま成長してしまう子どもが増えつつある傾向が指摘されています。

また、身体活動量の減少に加え、夜更かしをする、朝食を食べない、栄養バランスの偏った食事をするなどの誤ったライフスタイルを身につけてしまった子どもは、肥満をはじめ生活習慣病や各種アレルギー疾患だけでなく、「からだがだるい」「グズグズする」「カッとなる」など精神的疲労の状態に陥り、結果的にさらなる身体活動量の減少を招くという悪循環も問題視されています。このような状態が続くことにより、子どもの時には問題が起きなくても、大人になってから重大な健康問題が現れることが懸念されます。生涯にわたる心身の健康づくりの観点からも、まずは幼児期からからだを動かす楽しさにふれ、その継続による運動習慣づくりに務めることが大切です

※参考文献:アクティブ・チャイルド 60 min. 子どもの身体活動ガイドライン(日本体育協会, 2010)

AKIDSは、上記のエビデンスに基づき、発達障害をもつ子どもに対し、
 ● 活動的な生活習慣を身につけるためのきっかけづくり
 ● 安全にからだを動かしたり運動をおこなえる場の提供
 ● 発達の特性に応じた1対1の適切な療育
を実践しています。
感覚神経や脳へ刺激を与えることができる運動は、子どもの素晴らしい発達に繋がり、心身ともに健全な発育は、自立の一助となります。


In childhood, the experiences of various activities that engage the whole body and mind are interrelated and lead to physical and mental development. For this reason, sufficient physical activity in childhood not only helps children acquire a variety of movements, but also contributes to their cardiopulmonary function and bone strength, and thus helps them maintain good health throughout their lives.

AKIDS practices the following for children with developmental disabilities.

● Creating opportunities to develop active lifestyle habits
● Provide a safe place to exercise
● Appropriate one-on-one rehabilitation based on the level of development