療育とは、「医療×教育」の意味で作られた造語です。AKIDSプログラムは、誰にでもわかりやすいよう、学校教育に準拠して、専門医と療育の開発してきました。そのため、プログラムのビジュアルは「体育」に近いものになっており、子どもたちにとっても、学校で使っている跳び箱やマット・鉄棒なども使うため、汎化しやすく、学校体育の苦手克服にもつながり、取り組みやすいものになっています。

個別での支援にこだわり


 個別での指導によって、まわりの刺激の影響を最小限にして目の前の課題に集中できる環境をつくり出し、子どもの集中力を保ちながら運動療育を行うことができます。他のお子さまと同じペースで動くことが難しいお子さまもいらっしゃいますが、その子の特性やレベルに合わせて進めていけるため無理を強いることなく、安心して運動できる環境を提供できます。先生とのマンツーマンの運動療育のなかで、小さな成功体験を積み重ねることで、自己肯定感を上げることができます。

成長の土台となる「初期感覚」にアプローチ


 AKIDSが取り組むのは成長の土台となる初期感覚を養う「運動」に特化しています。お子さまの成長も、まずは体のバランスをとる、物を掴むといった基本的な動作をしっかり身につけ、根っことなる体の基礎や感覚 をしっかり固めることが大切です。初期感覚が育つことでより高度な動作や思考力(ボールを投げる、なわとびをとぶ、箸を使う、学習能力、論理力)が育ちます。このことからも小さなうちから様々な運動を行い感覚を養うことがとても大切です。

「運動」を通じて心身ともに成長を


 文字がうまく書けない、集中力がないなど、一見運動とは関係がないように思われますが、お子さまのお困りの背景には「体幹が弱い」「空間認知能力が低い」など初期感覚を養う運動を行うことで解決の糸口となることがあります。また、運動を行うことは体力的成長だけでなく、「できた」の体験から自信がつき自己肯定感が上がったり、忍耐力がついたりと心理的にも成長を促すことができます。AKIDSは運動を通じてお子さまの成長を総合的にサポートします。

医学会で効果や結果を発表している運動療育プログラム


 私たちは、長年、運動療育の研究開発を行っており、その療育効果を医学会や各学会にて発表しています。第120回の日本精神神経学会学術総会では、AKIDSプログラムの効果を発表し、優秀発表賞を受賞いたしました。お子さまに根拠のある療育を提供して、成長を促したい、PDCAサイクルをまわして療育効果を検証することで、より良い最適解を導き出したいという想いです。長年地域の健康を守ってきたフィットネスクラブには運動を安全に行うための環境があり、フィットネスクラブのなかで展開している理由です。AKIDSは、お子さまが安心して楽しみながら思いっきり運動を行い、成長できる最良を常に求め続けていきます。


 AKIDSプログラムは、専門医の監修のもと、体力的・心理的に効果の分かるプログラムになっています。また、随時、医師と共同研究を行い、「子どもの心と発達」について基礎研究を進め、その成果によって、療育に対する今の最善の答えを導き出しています。その他にも、医療・運動科学・心理学・栄養学など分野を横断して多面的に発達支援を調査研究し、各専門家との連携を推進しています。各施設内には、理学療法士・作業療法士・公認または臨床心理士を配置し、外部の臨床心理士・公認心理師の協力も取り付けています。

また、2025年5月には、米国スポーツ医学会(ACSM(American College of Sports Medicine)への発表を予定しています。当社は、MSCD(Multidisciplinary Support Network for Child Development)子どもの発達を多職種で支援する会の運営も行っております。

1日でも早くから運動療育の取り組みを


 運動面の支援が遅れると日常生活全般に影響するため自己肯定感の低下や、自分に自信をなくして新しいことへ挑戦することに消極的になってしまいます。また、周囲からは、本人の努力や練習不足であると捉えられることがあり、本人への大きなストレスになっています。これまでの研究経過では、協調運動の困難さは成人になっても5~7割程度が残るとされています。この協調運動の困難さを軽減するためには、幼児期など早期の支援や療育が不可欠と考えられています。特に運動療育は、お子様によって動きを学習するメカニズムが違うため、個別の支援が重要となります。