日本児童青年精神医学会・日本小児精神神経学会
学術集会の報告
2022年11月10日~13日、第63回日本児童青年精神神経学会-こころの発達、それを支えるコミュニティー-、第128回日本小児精神神経学会-生活環境の変化と子どもの心と発達-へ出席しました。コロナ渦を経て、久しぶりの現地開催の学会は、生で講演や演題を聴くことができ、とても迫力がありました。全国の色々な先生方、研究者の方との貴重な交流をすることができ、普段の研究開発の励みにもなりました。
今回の学術集会では、2019年以来のコロナ渦による急激な生活様式の変化が、子どもの心と発達に及ぼした深刻な影響、たとえば睡眠障害、スクリーンタイムの問題、ひきこもり、発達障害の2次障害などに関するキーワードが課題として取り上げられていました。
その中で、子どもの心の発達を支える医療、福祉、教育、そして地域における様々な人たちの連携について多くの取組みが発表、議論されました。多職種の各専門家がそれぞれの役割で、子どもの心身発育サポートに対し、一緒になって最善の答えを見つけていくことが大切だと思います。
急激な社会の変化、生活様式が移り変わる昨今において、子ども虐待相談件数の増加、子どもの不安や抑うつ傾向の増加、子どもの運動能力の低下、発達障害と診断される子どもの増加など、子どもの心と発達に関する問題は増えている状況です。AKIDSラボは、このような子どもたちが置かれる環境を今いちど見直し、未来を担う子どもたちの健全な育成のために、新たな知見を積極的に取り入れ、今後の支援に活かしていきます。
On November 10-13, 2022, we participated in the 63rd Annual Meeting of the Japanese Society for Child and Adolescent Psychiatry – Mental Development and Supporting Communities, and the 128th Annual Meeting of the Japanese Society of Pediatric Psychiatry and Neurology – Changes in Life Environment and Children’s Mind and Development.
In a rapidly changing society, problems related to children’s minds and development are on the rise, such as an increase in the number of cases of child abuse, anxiety and depression among children, decline in children’s motor control skills, and an increase in the number of children diagnosed with developmental disabilities.
AKIDS Lab will continue to monitor the environment in which these children live, proactively incorporate new findings and apply them to future support for the healthy upbringing of children who will bear the future.