AKIDSロゴに込めた想いー自閉症児の好きな色とSDGsー
「好きな色は何色ですか？苦手な色は何色ですか？青？赤？白？」このように色の好き嫌いについて考えたことが一度はあると思います。
色彩が私たち人間にどのような影響をもたらすか、様々な領域で研究が積み重ねられています。色彩心理学では、好きな色は心身に概ね良い影響を与えるため、能力を発揮しやすい状態へと導いてくれる、とされています。
一方で、自閉症スペクトラム障害（ASD）の困りの一つに、「知覚過敏」があります。音や皮膚接触など環境から受け取る刺激が強すぎることが、生活の妨げになっているケースです。このことは色彩についても同様であるという先行研究があります。
研究では、ASD児は、定型発達児（コントロール群）と同じように赤色・青色を好むことは共通しているものの、コントロール群では好感度の高い黄色がASD児では好まれず、反対に緑色の好感度が上昇することが
※参考文献：自閉症児は黄色が苦手、そのかわり緑色を好む －発達障害による特異な色彩感覚－ |
確認されています。これは、黄色の輝度（明るさの程度）がどの色よりも大きく、生理的に刺激の強い色彩であることと関係していると考えられています。
京都大学 (kyoto-u.ac.jp)
AKIDSラボでは、多様な色覚を持つ様々な方に配慮して、本人が過ごす環境を整えたり、情報がきちんと伝わるものづくりを心掛けること(カラーユニバーサルデザイン)が、全ての人に価値があり、重要な事であると捉えています。
上に示したAKIDSのロゴは、先行研究結果を踏まえ、自閉症スペクトラム障害の方にも配慮した色彩設計となるよう、吟味しました。同時に、「子どもの可能性を最大限に引き出し、全ての子ども達が活躍する新しい世界観を構築すること」を社会との約束として掲げているAKIDSは、持続可能な豊かな世界を目指す目標（SDGs）として「３、４、１７」を重要課題とし、療育での強みを活かし取り組んでいます。
”絶対”のない、いまの社会で、AKIDSは、全ての子どもたちの声に耳を傾け、その声に対するアンサー（AKIDSのA）を磨き続けることで、その先を切り開いていくことができる、NO.1として。そう考えています。
In the field of color psychology, it is believed that our favorite colors have a positive effect on our physical and mental health, making it easier for us to perform at our best.
One of the most common problems that the children with autism spectrum disorder (ASD) have is “hyper-perception”. In this case, too much stimulation from the environment, such as sound or skin contact, is interfering with their lives. Research has shown that this is also the case with color preference; ASD children were significantly less likely than typically-developing (TD) children to prefer yellow and more likely than TD children to prefer green and brown colours.
At AKIDS Labs, we place great importance on taking into consideration the various people with diverse color vision.The AKIDS logo was scrutinized to ensure that the color design would be ASD friendly.
At the same time, AKIDS has made a commitment to society to “maximize the potential of children and create a new world in which all children can play an active role,” and has identified “3, 4, and 17” as key issues in its goal to achieve a sustainable and prosperous world (SDGs).