医学会で効果や結果を発表している運動療育プログラム

私たちは、長年、運動療育の研究開発を行っており、その療育効果を医学会や各学会にて、発表しています。私たちの開発した「AKIDSプログラム」とは、フィットネスクラブに導入する事を想定して作られた障害児のための運動療育プログラムです。長年地域の健康を守ってきたフィットネスクラブには運動を安全に行うための環境があり、私たちのプログラムを実践するための土壌が備わっています。そのフィットネスクラブにて、安全で効果が期待できる運動指導ができるよう、「指導だけでなく・運営する仕組みまで」を作り込んだのが、AKIDSプログラムです。


専門医監修・多職種連携・海外連携

AKIDSプログラムは、専門医の監修のもと、体力的・心理的に効果の分かるプログラムになっています。また、随時、医師と共同研究を行い、「子どもの心と発達」について基礎研究を進め、その成果によって、療育に対する今の最善の答えを導き出しています。その他にも、医療・運動科学・心理学・栄養学など分野を横断して多面的に発達支援を調査研究し、各専門家との連携を推進しています。各施設内には、理学療法士・作業療法士・公認または臨床心理士を配置し、外部の臨床心理士・公認心理師の協力も取り付けています。

また、現在は米国カリフォルニアと連携しており、2023年内には、海外との療育の情報交換や勉強会、記事掲載なども予定しています。MSCD(Multidisciplinary Support Network for Child Development)子どもの発達を多職種で支援する会を併設しています。


そもそも運動療育とは?

療育とは、「医療×教育」の意味で作られた造語です。AKIDSプログラムは、誰にでもわかりやすいよう、学校教育をベースに、専門医と療育の開発してきました。そのため、プログラムのビジュアルは「体育」に近いものになっており、フィットネスクラブにて提供しても違和感がなく、子どもたちにとっても、学校で使っている跳び箱やマット・鉄棒なども使うため、汎化しやすく、取り組みやすいものになっています。


1日でも早くから運動療育の取り組みを

運動面の支援が遅れると日常生活全般に影響するため自己肯定感の低下や、自分に自信をなくして新しいことへ挑戦することに消極的になってしまいます。また、周囲からは、本人の努力や練習不足であると捉えられることがあり、本人への大きなストレスになっています。これまでの研究経過では、協調運動の困難さは成人になっても5~7割程度が残るとされています。この協調運動の困難さを軽減するためには、幼児期など早期の支援や療育が不可欠と考えられています。特に運動療育は、お子様によって動きを学習するメカニズムが違うため、個別の支援が重要となります。